アジア各地の中国語のお話
普通話と北京語について
日本の約26倍もの広さと10倍もの人口をもつ中国には、当然のことながら、いくつかの方言が各地に分布しています。よく北京語・上海語・広東語・福建語などと言われるのがそれです。方言間の差異は特に発音に現れます。誰にでも通用する共通語が必要となり、中国ではそれを《普通話(プートンファ)》と呼んでいます。 この《普通話》は北京語とほぼ一体をなすもので、日本にあてはめて言うならば、標準語と東京弁の関係(もう少し距離があるかもしれませんが)に似ているといってよいでしょう。 テレビ・ラジオはもちろん、公の場では《普通話》が使われます。
広東語
中国広東省および広西壮族自治区の一部・香港・マカオで日常的に使用されているだけではなく、東南アジアをはじめとする中国系の人々の間で広く用いられています。広東語は中国方言の一つですが、普通話とは特に発音面において著しく異なるほか、使用漢字においても、普通話にないものもあります。(一般的には繁体字使用)

 

  公  用  語 使 用 漢 字
中華人民共和国 中国語・普通話 簡体字
台 湾 中国語・普通話 繁体字
香 港 中国語・普通話
広東語・英 語
繁体字
マレーシア マレー語
タミル語
中国語・普通話
繁体字
シンガポール共和国 英 語
中国語・普通話
マレー語・タミル語
簡体字

戻る